M's Diary -- 2003年4月下旬 --

DivX 5.0.4 の bug fix version。 5.0.4 はちょうど 1 週間の命でした。

Fixed: A bug that would cause the codec to encode every frame as an I-Frame when used with certain applications (e.g., AVIUtil, DVD2AVI, and some video capture applications).

5.0.5 の前に bug fix のテストバージョンが出た。以下、そのバージョンを 5.0.4a と呼ぶ。

5.0.4a / 5.0.5 で生成したファイルの 5.0.3 で再生することは OK の模様。

_ 1-pass-QB mode の変更

5.0.4 から QB% の値と Q 値との関係が変更になった (次の表参照)。 これは Q=1 を指定できるようにするためらしい (従来は Q=2 で QB=100%)。

DivX ver.	Q=2.0	Q=2.5	Q=3.0	Q=3.5	Q=4.0
〜 5.0.3	100%	98%	97%	95%	93%
5.0.4 〜	97%	95%	93%	92%	90%

_ Q 値による生成ファイルサイズ変化

以下のテストではソースは某番組第 3 期オープニングで時間は 1 分 20 秒弱、 640x480, 24fps。実際に使う場面を想定して音声を MP3 ステレオ CBR, 48kHz, 128kbit/s で入れてある。ファイルサイズの単位は kbyte。

同じ Q 値を指定した場合、生成するサイズは以下のように変わる。

• Psychovisual Enhancements: Light
• Use Bidirectional Encoding: on
• その他の設定はすべて off

DivX ver.	Q=2.0	Q=2.5	Q=3.0	Q=3.5	Q=4.0
5.0.3			25,640	22,295	19,039
5.0.4a	35,915	30,578	25,189	21,669	17,903
5.0.5	35,785	30,593	25,182	21,498	17,899

• Q 値が同じだと生成されるサイズはだいたい同じだが、バージョンが 上がるにつれて少しずつ小さくなっている。

_ 設定による生成ファイルサイズ変化

Psychovisual Enhancements (PE) と Use Bidirectional Encoding (BE) の 有効 / 無効での変化をみた。 Q 値は Q=3.5。

DivX ver.	PE:on,BE:on	PE:off,BE:on	PE:on,BE:off	PE:off,BE:off
5.0.3	22,295	22,447	28,339	28,080
5.0.4a	21,669	21,622	27,254	27,154
5.0.5	21,498	21,688	27,322	27,023

• 同じ設定であれば DivX のバージョンが上がるにつれてサイズが小さくなる。
• Use Bidirectional Encoding (BE) を on にするとサイズはかなり小さくなる。
• Psychovisual Enhancements (PE) の Light / off による生成サイズ変化は少ない。 サイズが大きくなる場合と小さくなる場合があるようだ。

IRC でリクエストがあったので調べてみる。

_ DivX のバージョンによる違い

• 1-pass-QB, Q=3.5
• PE, BE ともに on
• key frame 数はすべて 29 だった。

DivX ver.	key frame size (min/avg/max/total)	delta frame size (min/avg/max/total)
5.0.3	12166/38857/62048 (1101k)	1/10771/81362 (19851k)
5.0.4a	17581/43685/78287 (1238k)	1/10357/82120 (19088k)
5.0.5	12166/38125/61707 (1080k)	1/10350/81819 (19074k)

_ Q 値による違い

• DivX 5.0.5
• 1-pass-QB
• PE, BE ともに on
• key frame 数はすべて 29 だった。

Q 値	QB %	key frame size (min/avg/max/total)	delta frame size (min/avg/max/total)
2.0	97%	20223/60550/100569 (1715k)	1/17758/112620 (32726k)
2.5	95%	17581/55336/100569 (1568k)	1/15021/109780 (27682k)
3.0	93%	17581/50024/78287 (1417k)	1/12166/81709 (22421k)
3.5	92%	12166/38125/61707 (1080k)	1/10350/81819 (19074k)
4.0	90%	12166/34341/61707 (973k)	1/8455/60184 (15582k)

_ 設定による違い

• DivX 5.0.5
• 1-pass-QB, Q=3.5 (QB=92%)
• key frame 数はすべて 29 だった。

PE	BE	key frame size (min/avg/max/total)	delta frame size (min/avg/max/total)
O	O	12166/38125/61707 (1080k)	1/10350/81819 (19074k)
X	O	11058/32994/60054 (935k)	1/10532/81808 (19410k)
O	X	17580/38718/62047 (1125k)	887/13486/71031 (24852k)
X	X	11057/3570/62861 (1014k)	605/13384/71587 (24665k)

_ 満員御礼

このあたりで話題になったように 5/17 の CBUG 8th meetingは事前受付開始から 10 時間で満員 (27 名) に *1なってしまった。 参加者が多いのは嬉しい限りなんだけど、いろいろと考えてしまう。

• 受付開始から半日たたずに満員なので、メールに反応する暇がなかった人が 多かったはず。
• この手の集まりでは「気軽に参加できる」というのが重要だと思っているので、 3 週間も前に出席表明しなければならないというのは嫌な感じ。
• 勉強会の後の懇親会については店の予約の都合上ある程度の人数確定を事前に 行わなければならない *2けれど、勉強会そのものについては当日になってからの参加でも OK が理想。