キャプチャのサブ環境用に購入してみた。
_ 外観
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MTVX2004 のパッケージを開けたところ。大きさ比較用に音楽 CD を置いてみた。
一昨年の 11 月に買った MTV2000 と比べてかなり小型化されているのがわかる。
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MTVX2004 基盤のアップ。
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_ 評価
早速 Windows 2000 サブマシンにインストールして使ってみた。約 1 週間で
10 回ほど予約録画をしてみた感じでは以下の通り。カタログで判断できるような
部分については省略。
利点
- 画質は文句なし。この画質がこの値段 (秋葉原の実売価格で 2 万円弱) で
得られるのなら、他メーカーの製品の出番はなさそう。
- 添付ソフトの FEATHER 2004 は使ってみた範囲では安定しているので
安心して予約録画ができる。
- FEATHER 2004 のハードウェア MPEG-2 エンコードの設定として、
「お好み」設定が 5 種類設定できる。デフォルトである設定以外を多用する
場合には選択が楽になる。
欠点
- FEATHER 2004 を起動している間、必ずオーバーレイが画面に表示される。
(MTV2000 等用の) これまでの FEATHER では「モニター」をオフにすることにより
オーバーレイが表示されなくできたが、 MTVX2004 用の FEATHER 2004 では
「モニター」をオフにしてもオーバーレイにキャプチャ画像等が表示されなくなる
だけ (音声も出なくなる)。
予約録画中などキャプチャ画像を見る必要がない時でもオーバーレイが表示された
ままというのは鬱陶しいし、 Media Player などオーバーレイを利用するものと
同時に使えなくなる。日常的に使う場合には致命的な欠陥と言ってもいいだろう。
canopus のサポートフォーラムでは既に改善要求が出ているが、現時点ではこれが
「仕様」とのこと。早急に改良することを望みたい。
- 音声のサンプリングレートが 48kHz しか選べない (MTV2000 では 32kHz, 44.1kHz
も可能)、ビデオ形式が NTSC のみサポート (MTV2000 では PAL も可能) など、
MTV2000 と比べて細かな設定ができなくなっている。
その他
- プログラムストリーム (ビデオと音声を一つのファイルに記録) 以外の出力が
指定できなくなった。 MTV2000 ではビデオのみ出力、音声のみ出力、ビデオと
音声を別ファイルに出力、というのも指定できた。
- 音声を PCM で出力する場合、 MTV2000 ではビデオと音声を別ファイルで出力
する設定にする必要があったが、 MTVX2004 ではプログラムストリーム出力となる。
- FEATHER 2004 の初期バージョンでは、デフォルトでプログレッシブ表示が有効に
なっているために、画面が小刻みに上下に震えて見える欠点があった (
canopus による FAQ参照) が、 WWW に置いてある最新バージョンではデフォルト無効になっているため、
混乱しなくなっている。
_ 結論
日常的に利用するにはオーバーレイの問題が不便なので、現時点では
ちょっとお勧めできない。私の場合は MTV2000 がメインで MTVX2004 は
予備キャプチャとエンコーディング用のサブマシンで使っているので、
それほど困ってはいない。私と同じようにメインマシン以外で割り切って使うには
いいだろう。
オーバーレイ表示問題さえ解決できれば非常に良い製品になると思われるので、
興味がある人は canopus の WWW サイトで MTVX2004 用ソフトウェアの
バージョンアップを定期的にチェックして、この問題の修正が行われるか
調べたほうがいいと思う。