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DivX5.1.1 が出たので簡単に評価。 5.0.5 の時の評価は こちら。テストで使ったソースや条件は 5.0.5 の時と同じ。
なお、 GORRY さんによる DivX 5.1 評価も参考になる。
DivX ver. Q=2.0 Q=2.5 Q=3.0 Q=3.5 Q=4.0 5.0.5 35,785 30,593 25,182 21,498 17,899 5.1.1 49,781 38,739 27,513 24,295 20,411
5.1.1 のほうがかなり大きくなっている。テストはしていないが、これは 5.1 の 時も同じはず。
こちらと同様に VirtualDub で調べてみる。
Q 値 key frame key frame size (min/avg/max/total) delta frame size (min/avg/max/total) 2.0 84 30711/75435/103656 (6189k) 1/23614/112429 (42248k) 2.5 82 13945/63020/97214 (5047k) 1/18061/102068 (32349k) 3.0 78 13945/45199/70501 (3443k) 1/12660/71224 (22726k) 3.5 78 11573/41018/67533 (3125k) 1/11045/71892 (19826k) 4.0 78 11573/36384/59465 (2809k) 1/9058/54255 (16259k)
5.0.5 の結果と比較してみると、 key frame 数が大きく増えていることがわかる。また、 5.0.5 ではどの Q 値でも key frame 数が同じ 29 だったのに対し、 5.1 では Q 値 が小さいほど (つまり高画質ほど) key frame 数が増えている。
5.1.1 で生成ファイルが大きくなる理由はこの key frame 数増のためだろう。 生成するファイルの bitrate が決められた条件 *1でできるだけ綺麗な画にするために key frame 数を増やしたのだろうが、 それが 1 pass QB mode では逆効果になっているようだ。
Psychovisual Enhancements と Use Bidirectional Encoding の有無による 生成ファイルの大きさの変化は以下のようになる。
DivX ver. PE:○,BE:○ PE:×,BE:○ PE:○,BE:× PE:×,BE:× 5.0.5 21,498 21,688 27,322 27,023 5.1.1 24,285 23,966 27,878 27,703
Bidirectional Encoding を無効にした状態では、 5.0.5 に比べた生成ファイル 増大が目立たないことがわかる。
VirtualDub で調べてみた結果は以下の通り (参考: 5.0.5 での数値)。
PE BE key frame key frame size (min/avg/max/total) delta frame size (min/avg/max/total) ○ ○ 78 11573/41018/67533 (3125k) 1/11045/71892 (19826k) × ○ 75 11059/39135/74274 (2867k) 1/10988/69029 (19756k) ○ × 87 11572/41691/67523 (3543k) 937/12871/49863 (22991k) × × 83 11058/39496/74273 (3202k) 477/12936/52466 (23157k)
Q 値 kbit/s I frames P frames B frames DRQ= 1&2 DRF= 3 DRF= 4 DRF= 5 DRF= 6 DRF= 7 KeyF / DeltaF Average KeyDRF Max DRF Average DRF Deviation 2.0 4904.89 4.38% 49.11% 46.45% 51.4% 48.6% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 4.59% 2.00 3 2.46 0.50 2.5 3786.79 4.28% 49.11% 46.56% 24.4% 51.1% 24.4% 0.0% 0.0% 0.0% 4.47% 2.43 4 2.98 0.70 3.0 2649.94 4.07% 49.16% 46.71% 0.0% 51.3% 48.7% 0.0% 0.0% 0.0% 4.24% 3.00 4 3.47 0.50 3.5 2324.05 4.07% 49.11% 46.76% 0.0% 25.4% 50.3% 0.0% 24.3% 0.0% 4.24% 3.49 6 4.20 1.07 4.0 1930.79 4.07% 49.11% 46.76% 0.0% 0.0% 51.2% 0.0% 48.7% 0.0% 4.24% 4.00 6 4.94 1.00
PE BE kbit/s I frames P frames B frames DRQ= 1&2 DRF= 3 DRF= 4 DRF= 5 DRF= 6 DRF= 7 KeyF / DeltaF Average KeyDRF Max DRF Average DRF Deviation ○ ○ 2324.05 4.07% 49.11% 46.76% 0.0% 25.4% 50.3% 0.0% 24.3% 0.0% 4.24% 3.49 6 4.20 1.07 × ○ 2290.78 3.91% 49.16% 46.87% 0.0% 24.9% 51.6% 0.0% 23.5% 0.0% 4.07% 3.51 6 4.19 1.06 ○ × 2686.85 4.54% 95.46% 0.00% 0.0% 49.3% 50.7% 0.0% 0.0% 0.0% 4.76% 3.48 4 3.51 0.50 × × 2669.13 4.33% 95.67% 0.00% 0.0% 50.9% 49.1% 0.0% 0.0% 0.0% 4.53% 3.54 4 3.49 0.50
DivX 5.1.1 encoder is up to 112% faster (standard mode) than 5.1 (up to 30% faster than 5.05).
と説明されている速度については、確かに速くなっている。ただ、私の普段の 作業環境からすると DivX 以外の部分 (AVIUtl のフィルタ等) にかかっている分が 大きいので 2 時間かかるところを 10 分程度短縮する程度だろうか。
Psychovisual modeling disabled by default.
とデフォルトで無効になったのは、新しい DivX ではあまり効果がないという ことなのだろうか。